4歳から

がちょうのたんじょうび

新美南吉「がちょうのたんじょうび」

原作=新美 南吉,絵=竹内 隆夫,編集=小出 宗治,Pictio編集部

新美南吉の短編です。今日は、がちょうのたんじょうび。うさぎやもるもっと、さるなどを招くのですが、招くべきか、それとも招かざるべきかどうしようか、まよっていた動物がいます。いたちです。みんなは、決してわるものではないと知っているのですが、どうしてよばないのでしょう? それは・・・というお話です。 続きを読む

じいさまとかに

じいさまとカニ(越中の昔話)

絵=竹内 隆夫,編集=小出 宗治、Pictio編集部

越中(今の新潟県)に伝わる昔話です。ある村に、じいさまとばあさまが住んでいました。ある日、じいさは、川で一匹のカニを捕まえます。家でカニを飼い、とてもかわいがるのですが、ばあさまは面白くありません。雀の恩返しとよく似ていますが、ばあさまが改心して悔いるところは、やや違うのかもしれません。いずれにせよ、大事な人は放っていてはいけないということですね。 続きを読む

どっこいしょ

日本の笑い話 どっこいしょ

原作=日本の昔話より,絵=竹内 隆夫,編集=小出 宗治、Pictio編集部

笑い話に分類される昔話です。物忘れの激しい男が、忘れないように唱えながら帰ってくるのに、川があるおかげでとんでもないことになります。この話は、日本の各地に伝わっています。題も単に”どっこいしょ”ではなく、”だんごどっこいしょ”などいろいろです。さらに、「どっこいしょ」のかけ声も、地方によって方言が使われています。お子さんと一緒に、かけ声を楽しんでください。 続きを読む

ろばとおやこ

イソップ童話「ろばとおやこ」

原作=イソップ童話,絵=竹内 隆夫,編集=小出 宗治,Pictio編集部

イソップ童話の一つです。ロバを売りに行く親子が、道行く人にいろいろと言われます。その通りにしたのに、結局は、元も子も無くしてしまう。人の言うことばかり聞いていてもダメ、自分で考えることの大切さを教えてくれます。イソップは、今から2600年ほど前の人で、ギリシャに奴隷の身分として暮らしていたと言われています。イソップは人間の生き方を考えさせる話をするのがとても上手でした。そして、1000年くらい経ち、多くの国で広がったのがイソップ物語です。 続きを読む

そらをとんだこめだわら

信義山国宝縁起絵巻より「そらをとんだこめだわら」

絵=竹内隆夫,編集=小出宗治,Pictio編集部

日本の各地に伝わる昔話ですが、いくつか原典となるものがあります。この信義山国宝縁起絵巻もその一つ。3巻からなり、それぞれに物語が書かれています。四大絵巻物の一つとされ、国宝にも指定されています。今回紹介する物語は「山崎長者」という原題がついており、絵本にするにあたり、タイトルを分かりやすく「そらをとんだこめだわら」としました。 続きを読む

あさはかなねずみ

あさはかなネズミ

作=竹内隆夫,編集=小出宗治,Pictio編集部

絵を描かれている竹内隆夫氏のオリジナルです。いじめられたネズミが、願いが叶うことで、だんだん他人の気持ちが分からなくなっていく、というストーリーです。
オリジナルの説明には「いじめは、よくないことと、だれもが思っています。でもなかなかなくすことができませんね。この、お話を読んで、みんなで考えてみましょう。」と書かれています。 続きを読む

にひきのかえる

新美南吉「にひきのかえる」

原作:新美 南吉,絵:竹内 隆夫,編集:小出宗治,Pictio編集部

原作は、新美南吉の「2匹のかえる」です。2匹のかえるがケンカを始めますが、すぐに冬眠の季節になります。そして、春になって、冬眠から出てきたかえる達は、ケンカの続きをしようとしますが、、、というストーリーです。原作と話はほぼ同じですが、今の子どもに合わせ、文章を追加しました。平易な文章なので、4歳くらいから自分で読めるお子さんもいらっしゃるかもしれません。 続きを読む

さるかに合戦

日本の昔話「さるかに合戦」

昔話の面白さの一つに、悪者をやっつけるということがあります。「さるかに合戦」もその一つですね。一時期は、やられたからといって、仕返しをするのはよくないということで、あまり取り上げられないこともあったようですが、悪いことをすると必ず自分に跳ね返るという因果応報という考え方も必要だという声も多いようです。実際、子どもに読んでいて、仕返しはよくないという声を聞くことはありません。 続きを読む

でんでん虫の悲しみ

電子書籍版「でんでんむしのかなしみ(作:新美 南吉)」

原作=新美 南吉,絵=竹内 隆夫、編集=小出 宗治

新美南吉の作品です。原題は、「デンデンムシノ カナシミ」です。文章を平仮名として読みやすくし、ちいさいお子さんでも分かりやすいように、文章にも手を入れました。短いお話しですが、読んでみると、子どもだけでなく、大人がはっとすることが多いお話しです。自分だけがしんどいんじゃないんだよ、ということを気づかせてくれます。 続きを読む

わらしべ長者

日本の昔話「わらしべ長者」

再話:斉藤 浩太郎,Pictio編集部

今回の昔話は「わらしべ長者」です。気の良いのんびりとした若者が、何気なく手にした藁1本から裕福な暮らしを手に入れるお話です。掲載されている今昔物語では、これほど豊かにはなっていません。男が祈ったのは奈良県の長谷寺だとも言われています。 続きを読む