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[ストーリー]
新美南吉の作品です。原題は、「デンデンムシノ カナシミ」です。文章を平仮名として読みやすくし、小さいお子さんでも分かりやすいようにしました。実際に読んでみると、子どもだけでなく、大人が、はっとすることもあるお話しです。
でんでん虫は、ある日、自分の背中の殻に、かなしみが一杯つまっていることに気付きます。でんでん虫は友達を訪ね、もう生きていけないのではないか、と自分の背負っている不幸を話します。友達のでんでん虫は、それはあなただけではない、私の背中の殻にも、かなしみは一杯つまっている、と答えます。
新美南吉が、どうしてこの物語を書いたのかは分かりません。生きている限り、避けることの出来ない多くの悲しみがあるのだ、という思いを持っていたのかもしれません。そして、この話のでんでん虫のように、悲しみは誰もが皆負っているのだということを、子供達に知ってほしいという思いがあったのかもしれません。
この作品は、絵の具メーカーの「企業組合まっち絵具製造」の創業者である小出宗治氏が編集されたものです。公開に至った背景については、こちらをご覧ください。→http://www.pictio.co.jp/museum/work/4247
タイトル | でんでんむしのかなしみ(デンデンムシノ カナシミ) |
作者 | 文=新美南吉,絵=竹内隆夫,編集=小出宗治 |
出版社 | ピクティオ |
ページ数 | 5ページ |
対象年齢 | 読んであげるなら:4歳から。自分で読むなら:5歳から |