2011年版 絵本の「ブッククラブ」の選び方-絵本を定期購読(2)

work ここからは、各ブッククラブのサービスを見ていくことにします。前の記事(記事へのリンク)の表を見ると分かるように、意外に細かい点で違いがあります。本という商品の特性上、値段を変えて販売することが基本的にできないので、配本リストをまず押さえて、その上で配送料とか支払い方法の違いで選ぶことになります。

 ブッククラブを選ぶ場合、一番重要なのは配本リストです。どのブッククラブも名作と呼ばれる絵本を中心にセレクトしていますが、配本が月に2冊のペースだと年に24冊。これは絵本のほんの一部です。ここがブッククラブの腕の見せ所、というわけです。本のセレクトもそうですが、本をいつ読ませるのか、という問題もあります。どんな本も、子どもに適した時期に読んであげるのが一番です。そのため、お子さんの成長を見て配本リストが合うものを選びましょう。

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さて肝心の配本リストの見方ですが、何も比べるものがないと困りますよね。配本リストは古典の名作と新作の組み合わせですが、単にリストだけを見てもどう比較してよいのかわかりにくいと思うので、選ぶ際の参考になるように、いくつか指標を出してみました。今回の記事で出した指標は3つ。一つは「絵本の成人」比率。「海外絵本」比率、そして同一作家の数、です。

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 まず、絵本の成人比率ですが、これは配本リストの中で、出版されてから20年以上経っている本が何冊含まれているかを示す割合です。この数値が高いほど、古典というか古い絵本が多いことを示しています。逆に、低ければ新作の割合が高いことになります。もしお子さん用の本がまだ多くなければ、この比率が高いサービスを選べば名作を中心に本を揃えていくことができますし、よく読まれている絵本は持っている、あるいは絵本は自分でも買いたい、という人であれば新作比率が高いサービスを選ぶと、最近の絵本で評価が高いものを読むことができます。

 もう一つは「海外絵本」比率です。これは配本リストの中での翻訳絵本の割合です。こちらも数値が高いと良いとか悪いとかそういうことを示すものではありません。海外の絵本がどれくらい含まれているか、ということです。日本の昔話などが好きなお子さんであれば、海外絵本の比率が低い方が喜ぶと思いますし、海外の絵本はあまり知らないから多めに読みたい、という方ならこの比率が高いブッククラブを利用してみるとよいと思います。名作と言っても海外の絵本を多く知っている人はそれほどいらっしゃらないですし。

 最後は、「同一作家」の人数。例えば、松谷みよ子さんとか林明子さんといった有名な方の絵本はどのブッククラブにも入っているのですが、配本リストにどれくらい同じ作家の作品が入っているかということです。いろんな人の作品を読みたければ、低いほうがよいですし、同じ作家の作品を多く読みたければ、高いほうを選ぶのがおすすめということです。

 算出には、Webサイトで公開されている配本リスト。および、入手したものを利用しました。算出には、0~3歳までのコースの配本を合計して計算しました。ただし、童話館はリストが公開されていませんので、入手したものを利用しています。

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