2011年版 絵本の「ブッククラブ」の選び方-絵本を定期購読(1)

 お子さんに、なるべく良い本を読んであげたい、と絵本を一生懸命探しているお父さんやお母さんはとても多いですよね。絵本が多く置いてあるような書店に行くと、絵本を熱心に見ているお父さんやお母さんを見ることができます。昔、自分が読んだり、内容が良さそうな絵本を探しているんでしょうね。

 ただ今は、ふらっと本屋さんに出かけて良い絵本を探すのが、本当に難しい時代になっています。毎日のように絵本が出版されていて、書店では本を並べるだけで精一杯。そのため、平積みになっているからといって良い絵本とは限らない。また、少し大きい書店でも、定番の絵本がきちんと置いてあるとは限らないのが現状です。小さい書店では、定番の絵本が置いていないことも珍しくありません。

 働いているお父さんやお母さんだと、平日に本屋に行く時間を取ることも難しいですし、定期的に時間を割いて絵本を探すのも大変です。もちろん、今はネットで絵本を探す人は多いですから、絵本の紹介サイト「絵本ナビ」やAmazonなどに書かれている評価を元に選んでいる人も多いです。多くの人がレビューを書き込んでいるので、人気のある本はすぐに分かりますし、内容もある程度は分かります。

 また、定番の絵本を紹介している解説書も多くありますし、名作と呼ばれる絵本であれば解説しているWebサイトもすぐに見つかります。そういった本やWebサイトを使うのはとても良い方法だと思います。

 そういったサイトで絵本を自分で選ぶ場合、気をつけておきたいことがあります。それは、自分の好み以外の絵本も選択肢に入れる、ということです。自分で絵本を選ぶ場合、どうしても自分の価値観が基準となります。そのため、自分の価値観から外れている物語や絵はどうしても外してしまいがちなんですね。絵は好き嫌いが個人によって本当に分かれますし、物語も、勧善懲悪などの分かりやすい話はともかく、そうでない物語の場合はやはり価値観で判断されます。そのため、結果的にバランス良く本を選んでいないことが多い、と指摘されることが多いのです。

■自分の好みでない絵本も選択肢に入れるには

 では、どうすればバランス良く本を選べるのか。ここでお薦めしたいサービスが絵本の「ブッククラブ」です。これは、出版社や書店がお薦めの絵本を選んで、定期的に送ってくれる送本サービス。お子さんにとご両親が利用するほか、最近ではおじいさんやおばあさんがお孫さんに本を送るという時にも、よく使われるようになっています。あと、意外に多いのが海外赴任している人達です。昔の名作などは現地の日本人会が借りているアパートに備え付けてあったりすることが多いのですが、最近出た絵本の場合、なかなか手に入れにくいことが理由です。

 ブッククラブのサービス内容は、次のようになっています。申し込みを行うと、年齢別に配本リストが送られてきます。あとは、それに基づいて毎月、定期的に絵本が送られてきます。絵本はだいたい2冊が基本になっていることが多いようです。また、すでに持っている絵本が配本リストに入っている場合は、違う絵本に差し替えることができます。配本リストは年齢別に用意されていて、名作と呼ばれている古典作品と評判の良い新作の組み合わせになっています。価格は、毎月2000~3000円程度。送られる絵本によって異なり、毎月変わることが多いです。

 国内で絵本のブッククラブはどれくらいあるのかな、と思ってネットで検索すると本当に多くのブッククラブが見つかります。良い絵本を読んであげてほしい、という出版社や書店の方が多いということですね。選者の数だけブッククラブがあるともいえるのですが、評価が高い絵本はほぼ決まっているので、ブッククラブによって、配本リストが全部異なる、ということはまずありません。そのため、どのブッククラブを選んでも、がっかりする、ということはないと思います。

 もちろん、違いはあります。名作といっても大量にあるので、ブッククラブによってどんな点に基準を置くかで違いが出てきます。また、最近出版された絵本の場合、評価がまだ定まっていないことも多いのですが、それらの本をどこまで配本リストに入れてくるかで、はっきりとした違いが見られます。また、絵本は基本的に全国どこでも価格は変わらないのですが、配本リストに含まれる絵本によって、かなり違いがあります。

 下の図を見てください。これは利用者が多いと思われる主なブッククラブです(図1)。支払い方法や価格などで違いがあるのがわかります。また、福音館書店は二つのコースを用意しています。次からは、個別のサービスについてもう少し詳しく見ていくことにします。

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