金子みすゞ記念館
絵本の美術館「金子みすゞ記念館」(山口県長門市)
2011年3月の東日本大震災後、企業がテレビCMを自粛する中、空いた時間を埋めるためにACジャパンの広告が大量に放送されました。いくつか種類があるのですが、中でも金子みすゞの詩を使った広告が多くの人の注目を集めました。ここで使われていたのは、金子みすゞの「こだまでしょうか」という詩でした。
作られたのは1930年前後で、すでに80年以上経っているにもかかわらず、現在でも古びていません。今、聞いても新鮮な言葉の響きがあります。戦争に向かう時代で、こんな自由な詩がかけていたんですね。今回は、そんな金子みすゞの作品を展示している美術館「金子みすゞ記念館」をご紹介します。
場所は、彼女の生まれた山口県長門市にあります。記念館の場所は、金子みすゞの生誕の地である金子文英堂跡地です。記念館の建物は、金子みすゞが生まれ育った書店「金子文英堂」と近所の造り酒屋を再現しています。
この記念館ができる前は、長門市内に、金子みすゞ顕彰会がショッピングセンターの一室で運営していた金子みすゞ記念館と、市がJR仙崎駅の構内に設置したみすゞ館の二つの施設がありましたが、それを統合して作られたそうです。開館したのは2003年。まだ10年経っていないんですね。
館内には、遺稿となった三冊の手帳や当時の雑誌などを展示し、みすゞの生涯と詩の世界を映像や資料でたどることができます。この三冊の手帳には、手書きでぎっしりと詩が書かれています。彼女は、26歳という若さで自ら命を絶ってしまいます。手帳を見ると、書かずにはいられなかったのだろうな、と思わずにはいられません。
名称 | 金子みすゞ記念館 |
URL | http://www.city.nagato.yamaguchi.jp/ |
開館時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
入館料 | 一般350円、小中高校生150円 他の美術館との共通券もあり(一般700円、高校生以下300円) |
休館日 | 年始年末 |
住所 | 〒759-4106 山口県長門市仙崎1308 |
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