[見つけた新刊絵本]はじめてのたのしいかけざん(文:ロージー・ディキンンズ,絵:ベネディッタ・ジオフレット/エンリカ・ルシーナ,翻訳:たなかあきこ,出版社:小学館)

文=Pictio編集部

[見つけた新刊絵本]… 世の中に、しかけ絵本はたくさんありますが、今回はかけ算のしかけ絵本をご紹介します。対象年齢は、小学校2年生ですが、出版している小学館のサイトを見ると「足し算を学んだ小学校1年生の子どもたちにもぴったり」とも書かれています。

 まず、形状からして“さんすうの本”という印象はありません。外見は、ちょっと数字が書かれている絵本という感じ。さんすうの参考書などは、表紙だけで苦手なお子さんは苦手意識が出てしまうので、こうしたデザインは考えられていると思います。

たのしいかけざん

 最初のページは、「かけざんって なあに」という説明が書かれています。次のページからは、2の段、3の段、4の段・・・・と12の段までのかけ算がいろいろなしかけを見ながら理解できるようになっています。

 絵が豊富に描かれていて、説明の文章は短め。どのページも構成は同じで、ページの両端にかけ算が2×1=2、2×2=4・・・と順番に書かれています。通常の九九と違うのは、最後は12のかけ算まで書かれているところ。12×12=144まで覚えていると、実生活でも意外に役立ちますよね。2の段であれば、2×12=24が最後にあります。

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 しかけは、かけ算の問題が書かれていて、めくると答えが出てくるようになっています。絵が多いので、問題らしくないこと、かけ算の表を見ながら答えを考えられ、自然にかけ算を覚えることができるように工夫されています。

 仕掛けは全部同じではなく、最後まで飽きさせないよう工夫されています。意味が分からなくても、見ているだけでも楽しめるので、小学校1年生から読ませるのも、、十分ありではないでしょうか。勉強と思って読む必要はありません、クイズと思えばいいのではないでしょうか。

 でも、仕掛け絵本ではありません。所々は、解説兼コツがさりげなく書かれています。この絵本でかけざんを100%理解するというより、補助的に使って面白く理解するためのさんすう本だと思います。本はきっかけであり、知りたい世界へ誘ってくれるものです。そうした観点から見ると、この仕掛け絵本はとてもよく作られていると思います。

以前から、海外ではこうしたか算数の仕掛け絵本はあります。内容は面白いのですが、英語であったり価格が高いという問題があって、なかなか手軽には買いにくいのです。

 でも今回の仕掛け絵本は、やさしい日本語ですしい、価格も1700円となっています。本のページ数や仕掛けの数、内容を考えると十分、お買い得な本だと思います。

本の題名 はじめてのたのしいかけざん
作者 文:ロージー・ディキンズ、絵:ベネディッタ・ジオフレット/エンリカ・ルシーナ,翻訳:たなかあきこ,監修:桜井進
出版社 小学館
発行日 2014年11月
価格 1700円+税
ページ数/判型 16ページ/A4変型版
対象年齢 小学校2年生から
関連URL 小学館

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