電子書籍で一つ一つISBNを振るのかぁ

work 書籍の場合、本屋さんで売るためにはいくつか記号を付ける必要があります。一つは国際標準図書番号(Internatinal Standard Book Number)と呼ぶもので、一般的にはISBNという略称で呼ばれます。

 よく本の裏表紙に「ISBN978-4-XXXXXXX」などと書かれているものですね。日本国内の場合、これに図書分類記号と価格コードをセットにして日本図書コードと呼びます。そして、その日本図書コードを2つのバーコードにしたものがJANコードと呼ばれます。本屋さんで、会計の時にバーコードを通していますが、これを読み取っているわけですね。

 この前、このISBNコードを管理している日本図書コード管理センターの人と話をしていたら、今はISBNコードを取得しようとする人が増えていると言っていました。みなさん、米Amazonで売ろうとしているんですね。なるほどねー。登録料を払っても、Amazonで売りたいという気持ちはよく分かります。あとは、自費出版を手がける業者が増えていてその申請が多いとも。

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 確かに、世界最大の出版社に電子書籍で売ることができますよ、っていうのはすごいセールストークだしなー。お金がもらいやすいビジネスだろうな(お客さんがつけば)。

もっとも、すでに競争過多に陥っているようで、ある業者は1万円ほどで登録してくれるそうです。探したら数千円というのもありました。これは激安ですね。前は10万円とか30万円の世界だったと思うけど、もう出版ビジネスじゃなくて、手数料ビジネスの世界だな。

 ISBNは、一つの書籍に対して一つの番号を割り振ります。これは、日本図書コード管理センターから業者番号などを付けます。書籍に付けている作業をしていて面倒だなーと思ったのが、電子書籍のフォーマットが違うと、異なるISBNを付与しないといけないこと。一つの書籍でも、端末が違うと3つも4つも必ISBNが必要になるってことですね。

 これって、結構めんどくさいんですよね。以前、米国の出版社が汎用フォーマットを決めて、それにISBNを付与すればいいのではないか、という提案をしたそうですが、却下されたそうで。これ、通ってれば楽だったのになぁ。番号は有料で、ただで使えるものじゃないんだし。というわけで、どうして出版社がフォーマットの統一を求めるのかが、よく分かりました(他人事じゃない)

 しかも、運用規定が紙と違う~(当たり前か)。昔、書籍の電子化に興味があって調べたことがあったので油断してました。今回も一応、きちんと規格を読み込んだ(つもりだった)のですが、驚いたことに、規格書の最後の最後のページに、「Web場のデジタルコンテンツに対するISBN付与の基準」という項目がありました。確かに詳細は58ページへ、とか書いてあるけどさー。そんなの最後の資料集に入れないで~。こういうのは、最初のページに載せておいてくれたまへ。

というわけで、土壇場で表紙のデザインを変更していたりします。

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