[こころに残る絵本]ふるやのもり(再話:瀬田貞二,画:田島征三,出版社:福音館書店)

文=Pictio編集部

 人は不思議なもので、怖い話や不思議な話に飛びつきます。子供のころに、どうしても怖い話を聞きたくて、トイレに行けなくなった体験をお持ちの方は少なくないでしょう。

もう一つ、小さいお子さんが大好きなのは笑い話。こちらも、昔話の定番ですね。今回、紹介する「ふるやのもり」は、怖い話があり、そこに笑い話が加わった最高級の昔話です。元は岩手県に伝わる昔話だと言われています。

image むかし、あるむらのはずれに、じいさんとばあさんが住んでいます。ある雨の降る晩のこと、うまどろぼうがそっと忍び込んできます。子馬を盗みにきたのです。そして、家には、オオカミも子馬を食べようと忍び込んでいるのでした。

でも、どろぼうとオオカミがいるとも知らず、じいさんとばあさんは、こわいものの話を始めます。

そして、どろぼうもオオカミも怖いけれど、もっとものがある、それは”ふるやのもり”だと言うんですね。さて、それは一体何なのか。話はさらに進んでいき、ここにサルも加わって、最後は笑い話で終わります。

絵を若い頃の田島征三さんが描かれています。暗い色使いが怖い話をより怖くしています。そして絵の勢いが、話の展開にぴったりです。

読み聞かせでもよく読まれているお話ですが、今は雨漏りのする家はなかなかないですね。キャンプなどで雨漏りの経験でもしていないと、おもしろさがダイレクトに伝わらないのかもしれません。

本のタイトル ふるやのもり
作者 再話:瀬田貞二,絵:田島征三
出版社 福音館書店
出版日 1965年1月
価格 本体800円+税
対象年齢 4歳から
判型/ページ数 20×27cm/28ページ
関連サイト 福音館書店

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