[こころに残る絵本]でんでんむしの悲しみ(作:新美 南吉)

文=Pictio編集部

心に残る絵本 今日は、新美南吉の短編「でんでんむしのかなしみ」をご紹介します。書かれたのは、1935年の5月だと言われています。このとき南吉は、5月に20編ほど短編を書き上げたと言われています。ちなみに南吉が「手袋を買いに」を書いたのは1933年、「ごん狐」を書いたのは1931年ですから、それよりも後のことなんですね。

image とても短い話です。ある日、でんでん虫は、自分の背中の殻に、かなしみが一杯つまっていることに気付きます。

 でんでん虫は友達を訪ね、もう生きていけないのではないか、と自分の背負っている不幸を話します。友達のでんでん虫は、それはあなただけではない、私の背中の殻にも、かなしみは一杯つまっている、と答えます。

 でんでん虫は、他の友だちの所にも行き、同じ事を尋ねます。そして、はっと気がつくのでした。

 新美南吉が、どうしてこの物語を書いたのかは分かりません。生きている限り、避けることの出来ない多くの悲しみがあるのだ、という思いを持っていたのかもしれません。そして、この話のでんでん虫のように、悲しみは誰もが皆負っているのだということを、子供達に知ってほしいという思いがあったのかもしれません。

 小さいお子さんにも分かりやすい話しですが、本当の意味は大人のほうが分かるのかもしれません。でも、大人の人に読んでもらって、心のどこかに留めておいてほしい、とも思います。今回、電子書籍として読むことができるようにしました。

 もし、お手元に、タブレットやスマートフォンがありましたら、下にある「download」ボタンを押し、ファイルをダウンロードして読んでみてください。

 全文は、Pictioのサイト(http://www.pictio.co.jp/original/3062)でも、全文を読むことができます。

タイトル でんでんむしのかなしみ
作者 文:新美 南吉
URL http://www.pictio.co.jp/original/3062
ページ数 6ページ
対象年齢 読んであげるなら:4歳から。自分で読むなら:5歳から

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