絵本の美術館「黒姫童話館・童話の森ギャラリー」(長野県信濃町)

museum 絵本の美術館を探していくと、長野県にあることが多いですね。場所が軽井沢に集中している、という訳でもないので、それほど観光を意識して建てているということでもなさそうです。何かもっと作家の方を引きつける理由があるのでしょう。今回、紹介する絵本の美術館「黒姫童話館・童話の森ギャラリー」も長野県にあります。長野市をさらに北上し、野尻湖の近くです。

今回は「はてしない物語」や「モモ」を書いたミヒャエル・エンデの美術館です。え? どうしてドイツの作家の美術館が日本にあるの? と思われる方も多いかもしれません。実はエンデは、自分の資料のほとんどを長野県の信濃町に寄贈しているんですね。そのエンデの資料を常設展示する目的で開設されたのが、この黒姫童話館なんです。

  • エンデが信濃町を選んだわけ

黒姫童話館のサイトをのぞくと、なぜ信濃町に資料を託すことにしたのかが書かれています。それによれば、日本におけるシュタイナー教育の第一人者である子安美智子さんと交流があり、子安さんが仲介されていたんですね。エンデの著作には、シュタイナー教育の影響が強く出ていますが、シュタイナーつながりだったんですね。知りませんでした。奥さんが日本人だったので、ご実家が黒姫なのかと思ってました。

 さて、その資料ですが、エンデの書いた原稿のほかに、プライベートな写真や絵画など膨大な数が所蔵されています。所蔵品はリスト化されておりWebサイトで確認することができます(資料へのリンク)。こういうものがWebサイトで見ることができるのは、行くことができない人にとってはとてもうれしいですよね。

 この黒姫童話館は主に3つの建物から構成されています。1つ目は「黒姫童話館」。ミヒャエル・エンデの資料と松谷みよ子さんの作品が常に展示がされています。  ここだけでもかなり楽しい。

 2つ目の建物が「童話の森ギャラリー」。こちらは、いろいろな作家の作品を定期的に展示しているギャラリーです。かなり大きな建物です。子どもよりも大人向けな感じの展示も多いかもしれません。

  • いわさきちひろの山荘も

 そして3つ目が、「いわさきちひろ黒姫山荘」。これは、いわさきちひろがアトリエとして利用していた山荘を移築したものです。いわさきちひろが利用していた描画道具などが飾られていて見ることができます。

 夏でも冷たい風が流れる黒姫高原に位置しており、広大な庭園を歩くと本当に気持ちが良いです。夏は結構、混んでいるのですが、秋になると人もめっきり減るので、静かに鑑賞することができます。一人で行くなら10月の終わりをおすすめします。寒いので厚い上着をお忘れにならないよう(笑)。

 入館チケットは、黒姫童話館と童話の森ギャラリーに共通チケットがあり、別々に入るよりも100円安くなっています。いわさきちひろ黒姫山荘は、単独では600円ですが、黒姫童話館の入館券があれば、無料で拝観することができます。ちょっと、ややこしいですね。

 黒姫高原という場所柄、12月から3月の間はお休みになります。営業期間もいわさきちひろ黒姫山荘は微妙に違いますので、行かれる方はカレンダーを見てからお出かけすることをおすすめします。

名称 黒姫童話館・童話の森ギャラリー
URL http://www.avis.ne.jp/~dowakan/
開館時間 黒姫童話館・童話の森ギャラリー 9:00~17:00
営業期間は、4月5日 〜 11月30日
いわさきちひろ黒姫山荘 9:00~16:30
営業期間は、 4月中旬 〜11月第2日曜日
休館日 5月、6月、9月、10月の末日
(ただし、末日が日曜日もしくは祝祭日の場合はその翌日)
入館料 一般600円、小・中学生400円(黒姫童話館入館料のみ)
一般800円、小・中学生500円(黒姫童話館&ギャラリー入館料)
一般600円、小・中学生400円(いわさきちひろ黒姫山荘のみ)
※黒姫童話館の入館券があれば、いわさきちひろ黒姫山荘は無料。
住所 〒389-1303 長野県上水内郡信濃町黒姫高原3807
連絡先 026-255-2250

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