子どもとIT(第8回)-ゲーム機もインターネット接続が当たり前の時代

文=木下由美(テクニカルライター)

子供とIT-ゲーム機でインターネット接続が当たり前の時代 皆さんが、家庭でインターネットにつなぐ機器は何がありますか? パソコンや携帯電話は、すぐに思いつきますよね。あと、電話線に繋がっている固定電話でも、「IP電話」と呼ばれるタイプは、インターネットを利用しています。

 また、最近のテレビには、インターネット接続機能がついています。生放送番組のクイズにリモコンを押すだけで参加できたり、過去に放送された番組を見ることができたりと、テレビの楽しみ方が広がります。

 もう一つ、大人が気がつきにくい機器に、子どもの携帯型ゲーム機や、据え置き型ゲーム機があります。今のゲーム機には、ブラウザーが搭載されているのが普通で、インターネットを見ることができます。

ゲーム機「制限」教職員ら学ぶ…任天堂から講師(2013年6月18日、ヨミウリ・オンライン)
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20130618-OYT8T00355.htm

 この記事では、ゲーム機を使ってどのようなことができるのか、どう子どもたちに利用させるのがよいかといったことを、携帯ゲーム機メーカーから講師を派遣してもらい、警察官や学校教職員が学ぶ機会を持った、というものです。

 ゲーム機での通信機能というと、友達とゲームで対戦をしたり、ゲーム内で利用するアイテムを譲ったりもらったりすることは、大人でもイメージしやすいと思います。そのほかに、「ニンテンドーDS」などでは、文字や画像などをお互いにやりとりする機能も付いています。

ニンテンドー3DS  PSP

 普段から仲の良いお友達同士での、たわいないおしゃべり程度のものならよいのですが、顔を合わせたら言わないような暴言を吐いたり、他の友達の悪口を送ったり……ということに発展する可能性もあります。顔を合わせておらず、文字だけのやりとりだと、エスカレートしやすいものなのです。

 また、全く知らない人とコミュニケーションを取ることもできるので、「新しいゲーム友達ができた」と思ったら、悪意を持った大人だったという、可能性もあります。携帯電話のように写真を撮る機能が付いたゲーム機もあるので、自分の顔写真を知らない人に送ったり、送った近所の風景写真から、どのあたりに住んでいるかを特定されてしまい、犯罪につながる事例が、実際に起きています。

 さらに、ゲーム機は、ゲームソフトを買い足すことで、別のゲームを楽しむことができます。これまでは、お小遣いを持った子どもが、オモチャ屋でゲームソフトを選んで購入する姿が一般的でしたが、最近のゲーム機には、インターネットに接続して、新しいソフトをダウンロード購入する機能があります。

 クレジットカード決済ができるので、大人のクレジットカード番号を勝手に使うなどして、子どもが新しいゲームを購入し、あとで代金引き落としがあってから保護者が気づくこともあります。クレジットカード明細をきちんとチェックしない親だと、子どもが勝手にゲームを買っていたことに気づかないという問題も、指摘されています。

 インターネットには接続させないというのも、一つの考え方ですが、今のゲーム機はインターネットへの接続を前提に設計されているので、遊び方を考えると、現実的ではないと思います。

 お子さんに、ゲーム機を与えていたり、あるいは、これから購入される予定があるなら、そのゲーム機にはどんな機能があるのか、そして、インターネット接続ができるものであるならば、お子さんがどう利用されているのか、どのように使わせればよいかを十分考えておくことは、保護者の責任の一つです。

 今のゲーム機には、対象年齢以上のゲームソフトを利用できなかったり、オンラインでソフトを購入できないようにする本体の利用制限と、インターネットブラウザーでの利用を制限する機能を備えています。渡す前に、必ず設定しておきましょう。インターネットブラウザーを利用させるなら、フィルタリングソフトを有料で使うことをおすすめします。

メーカー側も情報を提供しています。下は、ニンテンドー3DSを販売している任天堂のWebサイトです。

お子様がプレイされる前にお伝えしたいこと-「保護者による使用制限機能」について
http://www.nintendo.co.jp/3ds/support/parental_control/

今のゲーム機は、保護者が利用制限をかけられる

また、インターネットを利用するためのフィルタリングソフトは、有料で用意されていることが多いようです。こちらは、ゲーム機専用となります。

ゲーム機でインターネットに接続するなら、フィルタリングは必須

ゲーム機なんて単なるオモチャだからと、買ったらそのまま子どもに渡すのではなく、何ができるのか把握し、子どもと一緒に、どう使うのがよいか、考えておきましょう。

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