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絵本のWebサイト「Robert Sabuda(ロバート・サブダ)」-世界的に有名な飛び出す絵本

文=Pictio編集部

[絵本のWebサイト]  いろいろな絵本を見ていると、「この絵本は子供にはもったいないかも」「大人向けだよね」と思うとがあります。飛び出す絵本もそんな中の一つかもしれません。

 ページごとに立体的に絵が飛び出すように作られている「Pop-up books」、日本で言う「飛び出す絵本」は、とても精緻に作られており、お子さんに与えた保護者の方が、こわさないかとはらはらとしながら見ていることもあります。書店に置いてある見本誌もボロボロになっていることも多いですよね。よく置いてあるのは、この「不思議の国のアリス」です。

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 一度でも見たことがある人は、ページをめくる度に本とは思えないほどダイナミックな仕掛けに驚かれたと思います。この本の作者は、Robert Sabuda氏。この不思議の国のアリス以外にも、恐竜を紹介した「太古の世界 恐竜時代」やお菓子のクッキーで数字を覚える「クッキーカウント」など多くの飛び出す絵本を作っています。普通の本よりも高いので、大人の方が自分用に買われているケースも多いようです。

 さて、このRobert Sabuda氏がどのように飛び出す絵本を作っているか、興味を持たれる方も多いでしょう。今回は、Robert Sabuda氏のWebサイトを紹介します。

Robert Sabuda
https://www.robertsabuda.com/

robert sabuda web site

 Robert Sabuda氏が作った本を購入できるほか、最新情報などがあります。中には、世界のポップアップ作家が作成した作品へのリンクなどもあります。

image 飛び出す本については、「質問:作るのに何が必要?」→「回答:紙と糊とはさみと鉛筆」とか、「質問:ポップアップの本を作成する費用は」→「回答:だいたい4分の1くらいかな」というような、初歩的な質問から、かなり突っ込んだ質問まで用意されています。よくある、QandAよりもよほど面白いですね。

 そして飛び出す絵本に興味をお持ちの方に、特にオススメしたいのが、「ポップアップを作るコーナー」です。なんと、ポップアップを手軽に作れるテンプレートが公開されています。その種類は何と40種類以上。カテゴリーは、「動物」「お祝い」「その他の面白いもの」などに分かれています。そして、制作のレベル別に、「Simple」「intermidiate」「Advanced」の3種類が用意されています。

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 画面を開いたら、作りたいものを選び、その画像をクリックします。テンプレートのほか、作り方を写真で紹介したページが開きます。最初に作るときは、レベルがSimpleのものを強くおすすめします。

 さて、テンプレートはPDFで用意されているので、厚い紙で印刷します。コート紙などがおすすめです。あとは、画面に書かれている作成手順にしたがって、作っていきます。英語の文章となりますが、Simpleは写真を見ていれば、何とか作れます。

 Simpleをいくつか作ってみると、勘所がわかるようになります。すると、IntermidiateやAdvancedのレベルのものも、難しくはあるものの、写真をみるだけでも何とか作れます。作る場合、かなり丁寧に線に沿って切りましょう。そうしないと折れ曲がる場所で、きれいに折れ線が揃わなかったり、紙をひらいたときに、絵が上手く飛び出しません。Robert Sabuda氏は、作る作家を「Paper Creator」以外に「Paper Engineer」とも呼んでいますが、本当にその通りだと思います。

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 そして、丁寧に作るとビックリするほど、きれいなポップアップカードができあがります。 このポップアップカードで、作るのに要した時間は20分ほどです。作ってよし、飾ってよし、あげてもよし、というところでしょうか。実は、いくつかSimpleのサンプルを作ったあとで、Advancedに分類されている蜘蛛にチャレンジしたのですが、こちらは難しすぎて、作成途中でリタイヤしました。

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 お子さんが小さい時、絵を描いてあげたり、絵本をつくってあげた保護者の方はいらっしゃると思います。その一方、絵は書くのはちょっとなぁという方も多いと思います、でも、この工作なら絵を描くよりも敷居が低いかもしれません。それなりに手数もかかるので、完成したときの喜びも味わえます。何よりも、お子さんが喜びます。

 是非、Robert Sabuda氏のWebサイトで、飛び出す本のダイナミックさと不思議さ、そして作る面白さを味わってみてください。Webサイトでは、2014年のクリスマス用のポップアップカードの発売も始まっています。こちらも見ているだけで、楽しくなること請け合いです。

 ある日本の出版社は、とあるマンガの飛び出す絵本を作るとき、日本では作れないとして、Robert Sabuda氏の絵本を作っている海外の会社に、制作を発注しています。機会があれば、是非、Robert Sabuda氏の飛び出す絵本を手に取ってみてください。

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絵本のWebサイト「やなせたかし-アンパンマン」

文=木下 由美

[絵本のWebサイト] アンパンマンの生みの親として知られる、やなせたかし氏は、2013年に亡くなりました。困ったり弱ったりしている人に、自分の顔を食べさせて元気づけるアンパンマンは、やなせたかし氏の人生経験が深く反映されています。

 インタビューでも、正義とは「悪い奴とか怪獣をやっつけることではなく、ひもじい人を助けることだと思った」と、述べています。そして自分も犠牲になって、いくらか自分も傷つかないといけない。そういう気持ちを入れたいと思っていたといいます。これは、アンパンマンそのものですよね。

あんぱんまん 実は、最初に登場した“あんぱんまん”の主人公は、中年のおじさんでした。そして、お腹がすいた子供にパンを届けにいくのですが、「ソフトクリームのほうがいい」と言われてしまいます。

 さらに、飛んでいるうちに勝手に国境を越えてしまい大砲で撃ち落とされてしまいます。こうして筋を書いていても、大人向けの作品ですよね。ただ、あまり人気はなかったようです。

 そして、主人公をアンパンに変え、フレーベル館の月間絵本に「あんぱんまん」というタイトルで再登場したのが1973年。そう、当時は平仮名の表記でした。右の写真ですね。そして、1975年に「それいけ!アンパンマン」とカタカナ表記に変わります。

 最初は、「自分の体を分け与えるなんて気持ち悪い」「顔を入れ替えたら、元の顔を捨てるなんてもったいないことを」と、評価は低かったようですが、子供たちの間で人気となり、1988年にテレビで放映が始まり、人気が急上昇していきました。

 さて、やなせたかし氏の作品を見ることができるWebサイトはいくつかあります。一つは、アンパンマンの出版元である、フレーベルのWebサイトです。

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 ここには、アンパンマンのコーナーがあり、作品やエピソードなどが紹介されています。もちろん、出版された絵本も一覧で見ることができます。表紙を時系列に眺めていると、絵がだんだん違ってくるのがわかります。

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 また、「アンパンマン」のテレビアニメのWebサイトでは、web上で遊べるミニゲームや、おみくじ、壁紙など、お子さんと一緒に楽しめるさまざまなコンテンツが用意されています。

アンパンマンポータルサイト 
http://www.anpanman.jp/

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 もちろん、やなせたかし氏の作品はアンパンマンだけではありません。「手のひらを太陽に」の歌詞や、文芸雑誌「誌とファンタジー」などの編集もされています。本当に、活躍の場を広げられていたんですね。

 アンパンマンの顔は、丸ばかりで構成されて単純な作りになっているため、まだ何も知らない乳児でも引きつけられてしまうのだと言われています。物語の背景を知ることで、主題歌がどうしてこれほど深い歌詞なのか、単純に見えてもこれほど子供達を引きつけるのか、見えてくるような気がします。

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絵本のWebサイト「miffy.com」(Dick Bruna,ディック・ブルーナ)

Web 今や、ピーターラビットと並んで世界でもっとも知られている兎といえば、うさちゃんこと「ミッフィー」でしょう。今回は、ミッフィーのオフィシャルサイト「miffy.com」をご紹介します。単に、ミッフィーの紹介だけでなく、小さなお子さんも楽しめるよういろいろと工夫されたWebサイトです。Flashで作られています。日本語と英語版が表示されますが、今回は英語版を選んでみます。

Webサイトはこちら→ http://www.miffy.com/

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用意されているメニューは「history」「friend」「books」「products」「news」「extra」です。マウスポインターからラジオボタンに至るまで、すべてディック・ブルーナの世界観で統一してあります。

まずは、「history」を選んで見ると、年代ごとにディック・ブルーナがどんな仕事をしてきたのを一覧できます。historyの項目はさらに、「miffy」「books」「characters」など細かい項目に分かれています。どの項目も面白いのですが、せっかくですから、「miffy」を選んで見ましょう。すると、ミッフィーに関連する出来事が表示されます。マウスポインターを画面の左端に移動させると、時代をさかのぼっていけますね。画面を左方向にどんどんスクロールさせていくと、1955年に出版された「ちいさなうさこちゃん」が見えます。これが最初のミッフィーです。

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表示された画面には「read more about miffy」と「read more about books」と書かれた項目がありますね。「read more about miffy(ミッフィーについて読む)」という方をクリックすると、ミッフィーの歴史と共に、歴代のミッフィーの絵を見ることができます。最初のミッフィーは、輪郭線も細いですし、すごくゆがんでいるのが分かります。ここは是非、ご自分の目で確かめてみてください。コツコツと書き続けてきたのが、今のミッフィーになっているんだなぁ、というのがわかります。

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さて、先ほどのメニュー画面に戻ります。「friend」の項目には、ミッフィーのお友達が紹介されています。友達をクリックすると、説明とともにナレーションが始まります。「grunty」とか「poppy pig」とかちゃんと名前があるお友達はいいと思うけど、「miffy school friends」まで載っているとは。。。説明はかなり省いてありますが。

あとは「books」で本の紹介があり、「products」ではライセンス商品が紹介されています。いっぱいあるんだな。五月雨式のように表示されるミッフィーグッズを見ていると、「先進国においては、これからのミッフィーに必要なのは大人向けのライセンス商品かも」とか考えてしまいました。

そして、お子さんと一緒に遊べるのが「extra」メニューです。クリックすると、「screensavers」「ecards」「coloring sheets」とあります。「coloring sheets」をクリックしてみましょう。絵が3枚出てくるので、好きな絵を選んでクリックすると、印刷することができます。

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さて、ここまではお子さんの時間。ここから先は大人向けです。最初の画面に戻って、一番下にある、テレビからミッフィーが顔を出しているアイコンをクリックしてみましょう。動画のサイトが表示されます。下の画面を表示させて、1と2の順番で押してみてください。この画面だけ少し大きく表示されるようにしてあります。英語版は基本的に同じコンテンツなんですが、この動画のページだけは違っています。

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そして、画面の右下にYouTubeへのリンクがあるんですね。ここをクリックします。すると、YouTubeにあるミッフィーのオフィシャルページを見ることができます。ここに、日本語版にはないディック・ブルーナの作業風景やメッセージを聞くことができます。

ディック・ブルーナ氏はミッフィーを描くのに、「何度ももなぞりながら絵を整えていきます」といろいろなところで語っていますが、まさしくその作業風景を見ることができます。また、作業しているときの厳しい目も映し出されています。そして、描き終わってからカメラを見る優しい顔も。

頻繁に更新されてはいないのですが、丁寧に作られた良質なサイトです。ミッフィーファンの方は是非、英語サイトで楽しんでください。

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