人材が不足している日本の電子書籍

 work 久しぶりに、前の会社の人とご飯を食べました。あー楽しかった。驚いたことに、みんな、電子書籍のまっただ中にいました。システムを作る側と、コンテンツを作る側です。興味深い話が多かったのですが、面白かったのが、電子書籍ビジネスの場合、供給されている人材に、大きなギャップがあるということでした。昨年、Appleが人材を募集したときに、出版業界の経験があり、MBAホルダーで、ある程度システムが分かる人という感じで募集してましたが、これが本当に切実な問題みたいですね。日本では、そのスキルを持っている人が、なかなか(というかまず)いないよなぁ。

 システムといっても、OSが分かるとか、Windows使いこなしてますとか、そんな低いレベルの話ではないですよ。どういう形でシステムを組めばいいのかというSEレベルの知識と、さらに膨大なSQLのデータに直接アクセスして、データ引っ張ってきて、それを分析して、米国本社に直接、英語でレポートするって、いうスキルが最低限、必要です。その上で、日本独自の戦略を立てられる、と。前の会社を見ても、そんなことできる人は、数人くらいしかいないだろうなあ(いるだけでもすごい、と思うけど)。

 まあ思いつくのは、理系の出版社の人間ですけどね。文系の出版社では無理、というか本の制作がデジタル化したときに、文系の出版社の多くは、社内でスキルを求めずに、外に求めたため、システムレベルで出版システムを、知識として知っているのではなくて、使いたおすレベルで理解できている人がいない。つまり、電子書籍に対して、肌身感覚で理解できている人がいない。しかも、インターネットと、電子書籍、そして紙をどのようにハンドリングするか、フォーマットやDRM、システムといったことを分かっていないと、判断できないんですよね。

 かくして、多くの出版社は、メーカーが作ったフォーマットやシステムをそのまま採用することになるわけですが、仕組みを理解できていないため、結果的に、大日本印刷や凸版印刷といった出版業界でプラットフォームを担っている会社に従わざるを得ない、と。本屋さんだけでなく、このままいくと、出版社も傘下に入りそうですね。つまんないなー。

 ま、絵本も電子書籍からは逃れられないと思いますが、プラットフォーム作ってる人達は楽しいだろうなー。

 

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